第1章 挨拶は早めにやっとけ
「あのぅ…銀さん?」
「何だぁよ新八」
「何だじゃなくて、物語始まらないんですけど…」
背景だけでキャラクターもいなく、見覚えがあるシチュエーション。
「何言ってるアルか?銀魂名物BGオンリーアル」
「いや、ここ夢小説だよね?いつものアニメじゃないよね?」
「仕方ねーだろ。作者が「銀魂らしい始まりがいい!」って言うこと聞かねーんだ」
「あぁ、確かに銀魂っぽいですね」
「アニメは烙陽決戦篇で忙しいって言うのに、人の苦労を知らないで」
※この時、丁度やってましたぁ
「この作者、ゴリラよりもよっぽどたち悪いネ」
神楽は唾を吐きながら言った。
「いや…そんなこと言うとこのページごと小説、作者さんに消されるよ」
「新八知らないアルか?!私たち出る予定がないネ!」
「いや…攘夷戦争ってことは10年も前のことだし。僕たちが出ないのは仕方ないね」
「何言ってるアルか!私アニメでどれほど活躍してるか知ってんのかぁ?ヒロインなしで何が銀魂ねッ!メガネはいいよな。出番なくてもメガネがあって」
「メガネ関係ねェだろ!!てゆーか、僕だって出たいわ!」
新八も気持ちは一緒である…
「銀ちゃんやヅラは出るのに」
「ヅラじゃない桂だ」
「アッハッハッ何しちょるおまんら?」
ここでまさかの狂乱の貴公子と桂浜の龍がご登場し、攘夷志士の豪華メンツが揃う。
「桂さん坂本さん!」
「夢小説の挨拶があると聞いてな。俺も少し顔向けに来た」
「見れるかこんな活字世界で。俺は作者の顔面でも拝みたいもんだ。どんなゴリラ顔してるか」
銀時のツッコミのキレもあいかわらず鋭い。
坂本は周りをキョロキョロした。
「そういえば、高杉が見当たらんな?どこじゃ?」
「アイツ、今回の小説のメインキャラじゃないか。高杉の奴め」
桂と坂本と同じく、攘夷四天王の1人とあろう者が…
「どーでもいいから早く終わらせっぞ。
はーいそれじゃ、読者のみんな。銀魂夢小説始まりまーす。部屋を明るくしてテレビから離れて見ろよ」
「いや銀さん、これアニメじゃないです」
最後は新八のツッコミでしめた。
~それではどうぞ!~