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【HQ】俺が恋したのは超鈍感少女だった

第5章 パーカー




私は、心配だったことを、
思いきって聞く。


「リエーフはさ…
私のこと嫌いになった?」

「なんで嫌いになるんスか?」

「だって身体中傷だらけ…」



正直、聞くのは怖かった。

しかも今の私、なんか泣きそう…


すると、リエーフが言う
「佳奈#さんは、
俺が傷だらけだったら嫌いになるんですか?」

「ならない…
助けたいって思う」

「俺もですよ。
だいたいそんなんで、嫌いになる人の方が心が傷だらけですよ」


でもこの言葉で、
泣きたい気分から、嬉しい気持ちになり、
逆に泣いてしまった。



私は、リエーフにしがみつくように、
抱きついて泣く。


涙は何種類もある。
嬉しいのと悲しいの。
他にもいっぱいあるけど。

でも悲しいから、とか、怖いからとか
マイナスな気分だけでなく、
楽しい時も、嬉しい時も泣くってわかる。

テツローの言ってた通り、涙は感情の一つだよね。
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