第5章 パーカー
黒尾side
夜遅くなったので佳奈の家まで送ることにした。
佳奈の家の近くまで来ると、佳奈の息が荒くなる。
…それにしても、前歩いてる夫婦…
雰囲気が佳奈に似てるような…
「佳奈?」
アレ?これって…
佳奈の家族?
…だよな?
確か佳奈は両親と色々あったんだよな?
すると、佳奈がお父さんにこっちに来なさい。
と、呼ばれる。
「佳奈の家族ですよね?」
「それがなにか?」
すると、佳奈は、もういい。と一言言って、
親の方へ行く。
だが、このまま1人で行かせると、
佳奈が消えてしまう。と、変なことが頭を過ぎり、
俺の横を通った佳奈の左腕を引き、
抱き締める。
「テツロっ!?」
驚く佳奈を体に閉じ込める。
すると、機嫌を悪くした両親は、
俺と佳奈を引っ張った。