第4章 自分では気付かない嫉妬
今日は午後の部活だけか…
昨日が金曜日で良かった…
そんなことを考えていると、佳奈が目を覚ました。
「テツロー…おはよ」
「オハヨ」
俺は、寝ぼけた佳奈を横目に言う。
「まだ寝てたら?疲れただろ?」
「平気。ここってテツローの家?」
「そうだけど」
なんだコイツ…
寝ぼけてんのか?
「じゃあ私帰るね。ありがとう。色々」
「は?なんで?」
やっぱコイツ寝ぼけてる?
佳奈のブラウン色の眉毛上ぱっつんの前髪に、
寝癖がついてるのを見て、童顔だなぁって思うほど、
寝起きの顔は幼かった。
「洗濯。」
佳奈はそれだけ言う。
洗濯…?
「あぁ洗濯干しっぱなしか」
「そう」
佳奈は、コクリと頷く。
「ついてっていい?」
「いいよ。一緒に行こ?」
俺は佳奈の家に向かった。