第3章 思い出したくない記憶
友達に連れて来られた場所は、
人気(ひとけ)が少なく、
声が響きにくい場所。
「なんで、みんなここにいるの?」
そう。
ここには、クラスの男女関係なく、
ほぼみんな集まっていた。
すると、友達は言う。
「じゃあみなさんどーぞ!」
と。
私は、危険を察知し逃げようとする。
「逃げないよね?佳奈」
友達の目には、もう私は映っていない。
すると頬に鋭い痛み。
…叩かれた?
痛い。
なんで…なんで叩かれなきゃいけないの?
私、なんかした?
だったら謝らないと…
でも声が…出ないの…
助けてよ…
ねぇ、友達だって言ってくれたじゃん。
友達なんてただの薄っぺらい言葉?
私は、ずっと信じてたのに…