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【HQ】俺が恋したのは超鈍感少女だった

第24章 アリガトウを伝える




腕にはめた腕時計に目を落とすと、
時間は8時20分。

カチカチ…と、
秒針が均一に音を鳴らしていると、
カチャっ…と、
部屋のドアが音を立てた。


「寒い…」

静かに呟きながら入ってくる佳奈。

俺はそんな佳奈に
声をかける。

「準備終わったか?」

「終わった…
あ、テツ…
あけましておめでとう」


花を赤くしながら
微笑む佳奈。
そんな顔を見ながら、

「オメデトー」

俺はそう返した。

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