第23章 カワイイサンタと色気のサンタ
京治とこうくんの待っている部屋に行くと
なんとそこにはたこ焼きのセットがある。
「たこ焼き…?」
相手には普通に聞こえてると思うけど
自分的には声すごい震えてる…
テツの方を少し見ると
その視線に気づいたのか
数秒視線が絡み合うと、
振動が一気に強くなった。
「うっぁ」
思わず声が出てしまって
手を強く握る。
2人にバレる…
ヤダ。こんな恥ずかしいことしてるって知られたくないよ。
「どうした?
佳奈泣いてんじゃん」
こうくんのに言われて
急いで涙を手の甲で拭き取る。
「見ないでっ!」
「おっわりぃ…ごめんな」
「謝らないで…
恥ずかしいだけ…だからっ」
私はこうくんに
悪いことをしたと思い謝る。
ふとした瞬間に京治の方を見ると、
何かを考えているように見えた。
…もしかして…
バレてる?