第11章 サンドイッチ
私はテツに髪ゴムを返してもらうと、
急いで黒板の文字をノートに写す。
そのまま髪型を変えないまま過ごし、ホームルーム。
すると、先生が言った。
「今日は学級委員から話があるからしっかり聞いてくださいね!」
さくらんせんせいの言葉を合図に、
学級委員である私は席を立ち、黒板の前に出る。
私は黒板の前に立ち、
紙を見ながら伝えることを伝えると、
急ぎ足で席に戻った。
「なぁなぁ、佳奈佳奈。
髪、結ばねーの?」
「結ぶよ?」
終了。
さくらんせんせいのその一言で、
クラスの人たちは教室から出る。
すると、さくらんせんせいは言った。
「 響くんは帰っちゃダメだよ?」
「あ…先生…漢字…」
「そう。漢字。
音楽室にいるから終わったら持ってきてね!」
「はーい」
私はテツと、
部活に行こうとすると、 響が叫ぶ。
「なぁなぁ!
お前ら頭いいだろ?教えてくれよ!」
「いーよー。
じゃあテツは先、部活行ってていいよ」
私はテツにそう言ったが、
テツは私の頭をポンッと叩き、言った。
「あのなぁ…
彼女と、他の男を同じ空間で2人きりとか、俺がやだから。しかも、1回犯されかけたんだぞ?」
「だからー反省してるって…」
私とテツは 響に、漢字を教えることにした。
この後、やっくんに怒られるのは言うまでもない。