第11章 とLOVEる的な
チッ!と舌打ちが聞こえ
ピシャリと脱衣場の戸が閉まる音がした後
人の気配がなくなった。
ようやく土方はいなくなったようだ。
「ふー。副長行ったみたい。
ごっごめんね、なんか変なことになっちゃって」
「いえ、私こそお見苦しいものを見せてしまって、
恥ずかしすぎるので忘れてください」
ううっと顔を真っ赤にして俯くナルミ
忘れるもんか!!俺の脳内に永久保存だよ!!
「とりあえず!ここ出ようか!!」
「そっそうですね!」
そう言って狭い収納の戸に手をかけようとした瞬間
カサカサカサっ
ナルミの背後から
奴の足音がした
「っきゃあぁぁあああああぁあああああぁぁぁ!!!!!」
「ちょ!ナルミちゃん!
うわっっ!!!」
山崎はナルミの悲鳴に驚き足元を滑らせた
ドッシーーーーーン
戸が開き
山崎が押し倒す形で二人は床に倒れた