第9章 妖刀「猫柳」
しかし、未練を叶えてやる為の
豪華な料理も宛が外れいよいよ未練が何か
わからない。
どうしたもんか。と仕方なくナルミと
プラプラ街を歩く
「あっ!ナルミネ!」
「こんにちは、土方さんにナルミさん」
「まーた日中プラプラ、プラプラと
デートしてやがんのか?税金ドロボー」
「げ!!」
万事屋の連中と鉢合わせた。
「ニャア!」
「「「ニャア?」」」
3人は怪訝な顔をしてナルミの顔を見る
ナルミは3人にきょとんとした顔を向け、
またニャアと鳴いた。
「………ナルミと付き合ってるとは聞いてたけど
マヨラー、お前こんな趣味があったのカ。
ナルミになんちゅープレイ仕込んでるんだヨ
気持ちわりーんだヨ。」
「土方さん、こういうのがお好きだったんですね。
どうせなら猫耳を着けた方が盛り上がると思うんですけど…」
「なんのアドバイスネ。
お前も気持ちわりーんだヨ。」
「土方くん。わかるよわかる。
俺も嫌いじゃないよ?ただね、人前で
猫プレイはいかがなものかね?」
「うるせぇ!!なんの話をしてんだテメーらは!」
「「「よっ妖刀!!!!??」」」
らちが明かないので3人にナルミが
猫になった経緯を説明した。
「どうするネ!ナルミを早く戻すアル!」
「だから今やってんだろーがよ!!
この取り憑いてる猫は貴族に飼われてた。
だから、さっき豪勢なもんたらふく
用意したんだが全く見向きもしねぇ。
きっと生前そんなもん
嫌っちゅーほど食ってきたんだろ。」
「いいなー。私も豪勢な食事たらふく食べたいアル。
また今日もお昼の残りの味噌汁で猫まんまアル。」
「ニャっ!」
ナルミがピクン!!と神楽の言葉に反応する