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真選組女中物語

第1章 急募!住み込み女中!




「高梁ナルミさん、歳は23歳ね…」


何この人、めっちゃ瞳孔開いてるよ!
めっちゃ見られてるよ!
恐すぎるんだけどぉぉお!



「おっおい!トシ!!こんな若くて美人な子が
住み込みで女中なんてしたらみんなムラムラどころじゃ収まらないぞ!」


え、今ムラムラとか言った!?何ムラムラって!?




「土方さーん。女中の応募者ってこの人ですかィ?」

「総悟、またてめぇは勝手に入って来やがって…」

「へぇ。こんな別嬪さんに
ヤロー共の汚ねぇパンツ洗わせるなんて興奮しまさァ」


えええええぇ!?何この子!?かわいい顔してるのにすごい黒い笑みなんだけどぉぉぉ!!?









オススメされない意味がなんとなくわかった…
けど!住み込み高収入のこの条件!逃したくない!


「どうするんでィ、土方さん。俺は大歓迎ですぜ」


「ナルミさん、うちは男所帯だ。あんたみたいな若い女を女中にしたら隊士達が腑抜けになっちまう。もう少し年配の女中を探している。悪りぃんだか今回は縁がなかったと言うことで…」


「えぇ!そんな!?困ります!私稼がなきゃいけないんです!」


「しかし…」

「何か稼がなきゃいけない訳があるのかい?よかったら話してくれないか」

「おい!近藤さん!」





「はっはい!私には田舎に両親がいます。
父が病気で倒れてしまい母も病弱なので二人とも仕事ができず生活が苦しくて、それに田舎なもので私1人で家族を養える働き口も見つからなくて上京しました。江戸で仕事について両親に仕送りをしたいんです!住み込みなら家賃が浮く分も仕送りができるし、とにかくここで働きたいんです!

一生懸命頑張りますので私を働かせてください!」



「土方さん、こんな健気な子を落とすなんざできねぇですねィ。」


「トシ!俺はこんな親孝行な娘さんを落とすことなんてできねぇ!!」





「~~ッ、!!

チッ!仕方ねぇ、わかったよ。






採用だ」






パァァァァァ
「あっ、ありがとうございます!!!!一生懸命頑張ります!!!よろしくお願いいたします!」





こうして私の真選組女中生活が始まった。
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