第7章 ハートの形
「山崎の野郎。ナルミにちょっかい出しやがって」
「土方さん、見てたんですか」
「あぁ、本来なら山崎ぶっとばしているところだがな。大目に見てやる」
フーッとタバコを吐きながら山崎が去った方向を見る
「そのうちバレそうですけど、私隠し通す自信ありません…」
「まっ。そん時はそん時だ。副長に文句は言わせねぇ。」
「(職権乱用…)」
「さて、見廻りの時間だ。ナルミも頑張れよ」
「はい!いってらっしゃいませ」
わしゃわしゃと
ナルミの頭を撫で見廻りへと向かった。
ボサボサになった髪の毛を整えながら
土方の背中をぽーっとを見つめる
もともと顔の整った人だと思ってたけど
いざ、好きだと自覚したら
さらにかっこよく見えちゃう
本当にあんな素敵な人が私の彼氏なんだ…
なんか信じられない!