第7章 ハートの形
事件をきっかけに
私と土方さんは恋人同士になって1ヶ月程経ったが
私たちの関係は隊士達には秘密にしておくことにした。
【おはようございます。ナルミさん】
「斉藤隊長!!」
【どうかしましたか?】
「あっいえ、おはようございます!」
【?】
内偵のプロフェッショナルがいるのに
隠せるのかな~~
なんとなく斉藤隊長に会うとびくびくしてしまう。
「ナルミちゃん!」
「山崎さん」
「あのさこれ、映画のチケットなんだけど
良かったら、今度いっ一緒に観に行かない?」
「(えーっとどうしよう。適当に言っとかないと)
ごめんなさい。これ神楽ちゃんと一緒に観る約束しちゃってて」
「そっかぁ。残念だな。あ!俺が映画誘ったこと副長に内緒にしてね!あの人女にうつつ抜かすなーとか怒るからさ!」
「…あはは。わかりました!」
ちぇーっと
山崎はがっかりした様子でその場を去っていった。