第1章 急募!住み込み女中!
大江戸ハローワーク
「うーん。住み込みでこのくらいの月給希望ねぇ……」
ハローワークのおじさんは少し困った顔をしながら
私の希望を書いた用紙を見つめている…
「やっぱり、そんな条件ないですよね。」
「いや、あるにはあるんだけどあんまりオススメしないなぁ。特に君みたいな別嬪さんにはね。」
「え!!あるんですか!!」
「いやだから、オススメはしないよ?
ほらこれ、真選組の住み込み女中の求人」
「しんせんぐみ?」
「あぁ。君上京してきたばかりだから知らないのか。江戸の平和を護る特別警察だよ。まぁ市民からはチンピラ警察だ、幕府の犬だ揶揄されてあまり評判はよくない。こんなむさ苦しいところに好き好んで働く女なんていないだろう…」
「私やります!この求人に応募したいです!」
「えぇ!?ちょ、話聞いてた?!」