第15章 おじさん
逃げるように買い出しに行っちゃったけど
あの後どうなったんだろう
ナルミは買い出しを済ませ
晩ごはんの支度に取りかかりながら
土方と栗子のことを考える。
どっどうしよう
もし濃厚な絡みとかあったら
『マヨラ様、、』
『栗子、、、』
「やだやだやだー!!」
頭の中に浮かぶ土方と栗子の
濃厚な絡みをシャットダウンするように
叫ぶナルミ
頭をぶんぶん横に振りその想像をかき消す。
その瞬間
フワっと誰かに後ろから抱きしめられる。
振り向かなくてもその正体はわかる。
あのいつもの安心する心地の良い土方の匂い。
「ひっ土方さん」
「なに一人で百面相してんだナルミ」