第14章 風邪っぴき
熱があると聞いた土方は光の早さで布団を敷き、そこにナルミを寝かせた。
「ちょっと寝て待ってろよ。」
そう言い残し土方は自室から出ていった。
なんか流れで土方さんの部屋で寝ることになっちゃったけど……落ち着かないなぁ
ナルミは土方の匂いのする
布団にくるまりながら土方に言われた通り大人しく寝て待つことにした
「あれ?副長どうしたんですか?!副長が台所に来るなんて珍しいですね」
ナルミの代わりに晩ごはんの下ごしらえをしていた山崎は珍しい人物の登場に驚いた
「いや、ちょっとな…」
土方はおもむろに冷蔵庫を探り、
卵とネギを取り出すと
トトトトトンと馴れた手つきでネギを刻む
「……副長お上手ですね。よく料理されるんですか?」
「あ?するわけねーだろ。こんなもん見よう見まねだ。」
ぐっ!なんでもソツなくこなすなんてこの男完璧か!!