第13章 同郷
「おい!てめーいい加減にしろよ!ナルミにベタベタベタベタ引っ付くんじゃねー!離れやがれ!!」
「土方さん!」
たまたまその現場を通りかかった土方は
グイッと力一杯大和の肩を引きナルミから大和を引き離すと睨み付けた
「いったぁぁぁい!ちょっとーいきなり何すんのよー!」
もーう着物シワになっちゃうじゃない!と大和はプンプン怒り出す。
「………大和、素が出てるよ…
あの土方さん、実は大和見た目は男性ですけど心は女の子なんです。普段は色々と面倒なので男性のように振る舞っているんですけど…」
ナルミの説明で全ての合点がいった土方はげんなりした顔で固まる
「もしかして、この人がナルミの彼!?
やーん!いい男じゃなーい!
あ!ヤキモチ妬いちゃった?ごめんね!でも心配しないで私男が好きだからっ」
「だぁ!引っ付くんじゃねー!!」
「いーじゃないの!田舎にはこんないい男いないんだから拝ませなさいよ!」