第13章 同郷
チッ!なんだ総悟のヤロー
「世の中知らない方がいいこともあるってヤツですかねィ。」
意味深なこと言いやがって
幼なじみは女に決まってんだろ
総悟の言葉にイライラしながら街中を見回る。
そのせいか、ついついタバコの本数も増えてしまう。
「大和、これどうかな?」
カフェを満喫した大和とナルミは
江戸で人気の雑貨屋に来ていた。
簪を髪にあてて大和に訪ねる。
「うん!すごく可愛よ。他にもナルミはこんな色も似合うんじゃないかな?」
今度は大和がナルミの髪に簪を当てて二人で鏡を見る
『ねーねーあそこの簪売り場にいるカップル超美男美女。』
『わ!ほんとだ!ラブラブ美男美女カップルとか憧れるー』
二人を見ながら町娘達が店先でうわさをする
それほど二人の仲は親密で惹かれ合っているように他人には写るのだった。
土方は見回りのはずが無意識にナルミを探しながら市中をウロウロとしていた。
『ねーねーあそこの簪売り場にいるカップル超美男美女。』
『わ!ほんとだ!ラブラブ美男美女カップルとか憧れるー』