第14章 気づいて当たり前【青峰】
桃井「あっちゃん!…どうしたの?元気ないね。もしかして大ちゃんに何か言われた!?」
『大輝は全く関係ないよ(^-^;ちょっと眠いだけだから。』
桃井「そう?ならいいけど。もし大ちゃんに何か言われたらすぐに言ってね!!」
『うんありがと。』
部活でもやっぱり誰も気づかなかった。
『はぁ…。』
と、私がため息をついたとき、誰かが私の頭に手を乗せてきた。
青峰「お前、来んのおせーよ。」
『はっ!!ご、ごめん。』
私はいつも部活が終わると、大輝を迎えに屋上に行く。
青峰「で、どうしたんだよ。ため息なんかついて。」
『なんでもない…。』
青峰「あっそ。じゃあ帰るぞ。」
『うん。』
やっぱり大輝も気づかないか。
そんなことを思っていたら、大輝が急にこちらを振り返った。
『な、何?』
すると大輝が急に私の髪を撫でてきた。
『ど、どうしたの!?』
青峰「お前、髪切ったんだな。」
『え…?』
青峰「違ったか?」
『切ったけど、ちょっとしか切ってないよ?どうして気づいたの?』
青峰「どうしてって…お前バカか。自分の彼女の変化くらい気づいて当たり前だろ。」
『大輝…。』
青峰「あ?」
『大輝、だーい好き!!』
私はあまりの嬉しさに抱きついた。
青峰「な、なんだよ急に!?」
『なんでもない(*^^*)』
こんなことで幸せって思う私は単純なのかな。