第14章 気づいて当たり前【青峰】
私は今日、自分で言うのも変だけどちょっと機嫌がいい。
なぜなら昨日久しぶりに髪を切ったから。
って言っても、量を少なくして傷んだところを切っただけなんだけどね。
それでもやっぱり髪を切るとスッキリするし、なんか嬉しくなる。
みんな気づいてくれるかな♪
『みんな~おはよう♪』
友達「おはよー。」
友達1「、なんか今日やけに元気だね。どうしたの?」
友達2「確かに。いつも眠そうにしてるのに。もしかして彼氏と良いことあった?」
『ち、違うよ。』
友達1「嘘だー。」
『ほんとだってば。』
友達2「なーんだ。…あっそうだ。昨日から始まったドラマ見た?」
『う、うん見たよ。』
友達2「あの俳優さん、かっこよくない!?」
友達1「私も思った!!」
キャッキャッ
『あ、あのぅ……。』
どうやら気づいてないみたいです。
やっぱりちょっと量を少なくしただけじゃ分かんないよね。
結局クラスの友達はみんな気づかなかった。
そして私は部活に向かった。