第8章 幸せにしてくれるのは【高尾】
彼女の悩みはこうだった。
『私、和くんに幸せにしてもらうばっかりで何もしてないなって。』
高尾「そんなこと…。」
『ううん。今日だって行きたいって言ってたカフェに連れてってくれたし、この前もお揃いのネックレスをプレゼントしてくれた。』
高尾「…。」
『私、和くんに幸せだなって思ってもらえるようなことしたいの。私じゃ和くんを幸せにできないかな?』
高尾「…。」
『やっぱり無理…かな。』
俺はたまらなくを抱きしめたくなって抱きしめた。
『か、和くん!?』
高尾「そんなの簡単だろ?」
『えっ?』
高尾「俺が幸せだと思うのは、が隣に居るときが一番幸せだ。」
『隣に?』
高尾「ああ。なんかすげー安心するんだよ。」
『私も和くんと居ると安心する。』
高尾「それでいいんだよ。だからもしが俺を幸せにしてくれるなら、これから先もずっと俺の隣に居てくれないか?」
『うん!私、ずっと和くんの隣に居る(*^^*)』
高尾「やっといつものカワイイ笑顔に戻った。…ヤベー、俺、今すっげー幸せ。」
『私も!』
俺を幸せにしてくれるのは世界中でだけだ。