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憂鬱シンデレラ
第7章 憂鬱シンデレラ。
どれくらい走ったかわからない。
彼が立ち止まったのは、小さな教会。
手を握ったまま俯く彼の顔をのぞくと、私は声にならない悲鳴を上げた。
私を連れて逃げたのは、高橋君だったから。
『な、んで・・・?』
私が驚いて思わず聞くと、
高橋君は何も言わず、大きな赤いクッションの上に載ったガラスの靴を差し出した。
「・・・・・ん」
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