第1章 最悪な出会い………
インターホンの音がして
いそいそと安が出迎えに行った玄関から
女の子の話し声が聞こえてきて
リビングの扉が開くと
安の後ろからちょこんと
遠慮気味に顔をだす女の子が1人…
安「怖がらんでもええよ(笑)
見た目ちょっと怖い人も一人おるけど
みんな優しい人ばっかりやからね(笑)?」
そう言って安が笑いかけるそばから
丸「そうやで(笑)
一人顔が濃い人おるけど
俺は優しいからね(笑)」
なんて丸はその子に近付き
半ば強引にその子と握手を交わす(笑)
どこかおどおどとしていて
不安げなその子は
亮「ちょっと待って…(笑)
その顔が恐いんと顔が濃いんは
俺……?
それ俺のこと………?
そんな怖い………?
マジで…………?」
「大丈夫やから(笑)
亮ちゃんの顔は怖ないから落ち着こ(笑)!!
で…それより名前は…………?」
めんどくさいモードの亮ちゃんをかわし
その子に顔を向けると
さっと安の後ろに顔を隠してしまって
そんなその子の代わりに安が
安「この子はね…かめちゃん(笑)」
そう答えた瞬間
かめ「かめじゃない!!」
そんな叫び声が安の背中から
聞こえてきた(笑)