第9章 烏野のエース

日向のサーブでまさかのネット

嶋田「おっ、とっ、スマン！カバー頼む！」

嶋田さんがなんとか拾ってくれる
それを私がカバー

「オーライ！旭さんっ！！ラスト頼みますッ！」

私は旭さんにトスを出す


しかし



影山「止めんぞ！！」

あっちのコートで飛雄の声がした

月島「命令しないでくんない？」

田中「本気で行くっス、旭さん！」


その瞬間、旭さんが腕を振り上げる

ドワッと効果音が付きそうなくらいの迫力あるジャンプ

ボールが飛雄の腕にドガガッ！とあたる



そして、ボールが私達のコートへ落ちる







事は無かった

すかさず、のやさんがブロックフォローで拾う


嶋田「うおおっ！？上がった！？」

「ナイスフォロー！」

思わず声が出る
だってあんなボール普通は取れないってッ！

コートの向こうでは、田中が何故か号泣していた

西谷「だからもう一回、トスを呼んでくれ！！エース！！！」

いきなり叫んだのやさんの言葉
絶対拾ってみせるから、諦めないって
凄く難しいことだ

「カバーッ！！」

ってそんな風に浸ってる場合じゃない！！
今は姉弟の負けられない試合中だった

私は思わず叫ぶ


スガ「オーライ！」

多分、此処はレフトからのオープンが確実。
でも、それじゃ意味がないッ！！！




自分、影山「「スガさん！！　/　菅原さん！！」」





まさか、ここで被るなんて予想してなかった...でも言わなきゃ！



「「もう一回！！！」」


スガ「(影山姉弟！？)」


「「決まるまで！！！」」


2人の言葉がハモリ、自分でもびっくりしてる
それは飛雄も一緒みたいだ

でも、まだ迷ってるスガさん

スガ「嶋田s........」

スガさんが嶋田さんを呼ぼうとしたときだった






旭「菅原ｱーーーーーー！！！」



旭さんが叫ぶ


旭「もう一本！！！」

その言葉を聞いて、スガさんは丁寧に旭さんの得意なネットから少し離した高めのトスを上げる


エースが呼んでるってすっごく嬉しい事だと思います。スガさん

しかし、その前には3枚の壁


「行けッ！！」



思わず叫ぶ








ｶﾞｶﾞｶﾞﾝｯ！！！！





重々しい音がコートに響いた







そして、ボールは相手コートに落ちたのだ