第7章 抜き打ちテスト
ホームルームが終わった後、すぐに後ろを向く。
「どうしよう、ドウシヨウ、ドウシヨウ!!」
縁下に助けを求める。
縁下「いや、そう言われても...」
ハッキリ言おう。
私は英語が大の苦手だ。
あと、国語分野全般。
じゃあ、どうやって進学クラスに入ったかって?
理科、数学、社会で点を稼いだだけだよ。
この3つはギリ(?)出来るんですよ私。
何でだろーね?自分でも分かんない....
「英語だああああ!!!」
縁下「...煩い。と言うか今回の単元、数学の方が難しいケド....」
そう言って、数学の教科書を読み返す縁下。
「そ・れ・は!縁下が英語得意だからでしょ!?」
そう言って反抗する。だって、コイツ文系凄いもん。
縁下「それはない。クラスの皆見てみ?全員数学の教科書見てる。」
ほらっ、と周りを見るように言う。
確かに、周りは数学の教科書を見ている人ばかりだった。
そして、私は一つの結論にたどり着く。
「こ、このクラスの人達は皆英語が得意なのかっ!?」
縁下「....バカなの?」