第5章 烏野VS青城で練習試合

影山「アイツって....。ってあれ？姉ちゃん。俺のコロッケパンは？」




不意にそう聞かれる。


「あー....。上に...飛んでいった？」

ウソではない。
本当に上に飛んでったし！

影山「は？」

「さっき、烏に持ってかれた.....」

影山「......無くしたんだな？」

「はい。そうです。スミマセンデシタ。」

影山「......後で何か買ってもらうから。」

「......ウィッス....。」










？2「よう、影山。」


さっきの人達の一人...
金田一だ。


金田一「ここではどんな独裁政権ひいてんのか。楽しみだ。」


ど、独裁政権！？
ナニソレ。

影山「.......ああ........。」



金田一「......(大人しいふりしやがって...)」



空気が一層重くなった気がした。







「よっ。金田一。」

とりあえず、元後輩に話しかけてみる。

金田一「！？　まお先輩！お疲れ様です。............本当に選手辞めたんですか？」


「いや、選手としてはまだやりたいと思う。ただ、まぁ...汗とかがさ～......。ｱﾊﾊ」


金田一「......そうなんっスか......。ｼｭﾝ」


金田一がかわいい.....だと？！

金田一や国見などとは、中学時代の先輩後輩で、女子バレー部は男子とよく混合で練習する事もあったから仲が良い。
金田一とは、MB(特にブロック)の事をよく教えたな...。


「じゃあね？また後で。」


金田一「はい！」


我ながら、良い後輩を持ったもんだ....。
こんな弟なんて....。大変なだけだよ......(泣)



影山「....姉ちゃん。聞こえてるかんな？？」


「えっ？ウソッ....。」



影山「こんな弟で悪かったな？」


おおう.....。


「す、スミマセンデシタ！！！許してください..！」




影山「.........しょうがねえな......」


「.....ゴメンなさい..」

なんか今日、私謝ってばっかりだな....(泣)