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poco a poco

第5章 GIRLS


「恋歌ー!お願いっ宿題見せて!」

そう昼休みに私にお願いしてくるのは、めぐちゃんこと舞川めぐみちゃんです。

「仕方ないなぁ…今回だけ、だからね?」
「恋歌ありがとう!」

入学して三ヶ月、季節は夏です。めぐちゃんとは席が近く、話してるうちにだんだんと仲良くなれました。
私の友達の一人です。めぐちゃんは、明るく社交的で、彼女といると他の人とも話す機会が増えるんです。
めぐちゃんはいつも、黒くサラサラとした髪をポニーテールで束ね、犬の尻尾のごとく、それを揺らしています。

「ああいうのに男子って弱いんだよねー」
と、いつかめぐちゃんと同じ中学校出身だという愛菜さんが言っていました。「そうなんですか?」と尋ねれば、「ほら、めぐって背も低いじゃん?なんかさ、ほら、えーと、小動物みたいな感じ?そういうのに弱いらしいよー」と答えてくれました。

そういう愛菜さんは身長175cmの長身です。
その長身を生かして女子バレー部に所属しているそうです。
基本的にサバサバしてて、ポジティブな愛菜さんも、やはり身長は気になるようで、いつだったか
「やっぱ、めぐくらいの身長のが可愛いよね〜私デカすぎじゃん。」
と漏らしていました。
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