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刀剣男士で百物語

第4章   山姥切国広の話 【四振り目】


それがなんだ。
なにか心当たりでもあるのか?

ああ、毎回律義に出ているさ。
だが、相手が無言電話だって分かったらすぐに切っているさ。

……他に記録していたこと?
次から次にあんたは俺に聞いて楽しいのか?
俺なんかよりも名刀名剣に聞けばいいだろ。

な、なんだ。
中を覗くな…!


そう言えば、その電話は俺が出陣した日はかかっていたな。
…あと、手入れに入った次の日は俺が出ないといつまでも鳴っていたな。
いくら電話しても無言なら意味なんかないのにな。
昨日手入れに入ったから、今日でもかかってきそうだが…
あんたが居るから、鳴らないかもな。
本当に一人の時に鳴り出すんだ。
誰かに証明したくても、誰かしらがいると鳴らないから証明する術がない。
本当に嫌なやつだ。


大体あんたの部屋に電話があるんだから、玄関の電話なんか要らないだろ。
あんたが留守の時には俺が控えているから、電話の取り損ないはないはずだろ。

…あんたが配置した部屋割を忘れているのか?
それとも写しの俺なんかの部屋なんて覚えている価値もないってか?



…………。



………おい。
何しているんだ。
電話が鳴っているだろ。
出なくていいのか。


おい、あんた、何言って…。
ここのじゃない。
玄関のだ。
あんたは耳が悪いのか?


………何言っているんだ?
鳴っているだろ…?

おい、そういう冗談は嫌いだ。


だから、俺はいつも電話に…!
間違いない!俺は電話に出ている!
写しだからと耄碌していると思っているのか!

…うそだろ…。
あんた…冗談言って俺をからかっているんだろ?

じゃあなんであの電話は音が鳴っているんだ!

ただの置物なんて…!
今だって鳴っているだろ?!


………聞こえていないのか?
本当に…?

俺をからかっているんだろ?
そうだと言ってくれ!


なんで…どうして…!

こんなにも電話が鳴っているだろ…








おわり
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