第2章 やる気スイッチ(茅ヶ崎至)
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事が終えて、ドアにノックされる。
至さんはだるそうな顔をしながらドアに向かって叫ぶ。
「誰~?出るのめんどい…」
「俺っす!綴です!」
布団の中にいな、って私に布団をかけて、至さんは簡単に身なりを整えてドアを開けに行った。
「…なに」
「あの…言い難いんすけど…その…聞こえたんで…真澄が凹んでるんすよ…助けて下さい…」
「…何のこと?知らない、おやすみ」
勢いよくバタン!と扉が閉まり、その後すぐドアに鍵を掛けた。
ひでえっす!カントク!いるんでしょ!?開けてー!
って、綴くんの声が聞こえる…
「…いづみちゃん、寝よっか」
この状況で寝れる至さんが凄すぎる…
真澄くんと綴くんには申し訳ないから、明日は好物を作ってあげよう…
そんな事を考えながら、至さんの腕の中に入って目をつぶった。
end