第20章 ぷりんあらもーど
収録中は勿論いつも通り松潤って呼ばれるし
俺だって翔さんって呼ぶんだけど
時々ふと目が合うと、さりげなく微笑んでくれるその柔らかい表情にドキドキした。
スタジオを出るとすぐに上司になってくれる翔さん。
S 「松本、今日の帰り飲みに付き合えよ」
「は・・はいっ!!」
俺が着替えていると、翔さんはどこかに電話している。店の予約をしてくれているようだ。
そんな姿も格好良いなって見とれてたら
S 「おい!行くぞ!」
いつの間にか支度を終えた翔さんが歩き出すから慌てて追い掛けた。
他の3人がニヤニヤしてた気がするけど知らない。
タクシーに乗って向かったのはお洒落な小料理屋。個室に通されて席につくと先ずはビールで乾杯した。
「お疲れ様です」
S 「お疲れ」
緊張して喉がカラカラだったから冷えたビールが旨い。
S 「松本、お前最近すげぇ頑張ってるよなぁ」
言いながら翔さんはスッと立ち上がって俺の隣に来ると、おれを見つめながら頭をポンポンしてニッコリ笑った。
あれ?これって1話のシーンだ。何で?
すごい偶然。
目の前にいるイケメン上司に俺はずっとドキドキしていた。