第13章 要望を聞いていく
翌朝私は終さんが起きる前に私服に着替え
洗面所へ向かっていると、途中で山崎さんと会った。
みわ
「おはようございます。」
山崎
「ちょっと!佐藤さん!!何処にいたの!!?」
山崎さんが私に迫る
みわ
「?」
山崎
「昨日の夜から隊士達が次々と倒れてる事件知ってる?
隊士同様みわさんも1人にしちゃいけないってんで、
昨日部屋に様子見に行ってみたけどもぬけの殻で…
携帯も出ないし…何処に行ってたの?!」
みわ
「えと…///」
私は視線を床に落とす
山崎
「あれ?なんか佐藤さん垢抜け……
ま、いっか無事みたいだし。
それより女中は急な呼び出しにも対応しなくちゃいけない時があるから、
どうしても離れる時は俺に一言いっておいて。」
みわ
「はい…気をつけます…」
一応、一人前になるまで私は山崎さん下で働いている。
山崎
「つうか…これから俺さ…街にでて拝み屋捜しに行かなきゃ行けなくてさ…暑いのにかったりぃーよ、やってらんねーよ…」
みわ
「拝み屋…?」
山崎
「ここだけの話なんだけど…次々と隊士らを襲ってんのが
赤い着物を着た女の霊らしくてさ……」
(昨日の夜の赤い着物を着た女って……霊だったの!?)
みわ
「((((;゚Д゚)))))))ガクガク」
山崎
「安心してよ、凄腕の拝み屋見つけてくるからさ。
それまで気をつけて過ごしなね。」
みわ
「は、はい…」
山崎さんは足早に走り去っていった。
(この屯所内に霊が……)