第11章 ギュッと縮む
(!!)
斉藤さんは少し不安そうに私に問う。
みわ
「いえ珍しくて驚いているだけです……
斉藤さんてこんな話し方するんだなぁって……」
私は少し気恥ずかしくて掛け布団をモフモフ弄りながら答えた。
斉藤
「…せっかく佐藤と2人になれたから話してみた。
佐藤なら俺を馬鹿にしないと思って……」
(馬鹿に?…なんで?とっても素敵だよっ!!)
斉藤さんは不安そうに私に話すから、
なんだか可哀想になって反射的に斉藤さんの片手をとり両手で包んだ。
みわ
「とっても素敵だと思います…だから馬鹿になんてでしません…
斉藤さんと話ができて私…本当に嬉しいです。」
斉藤
「/////」
色白の斉藤さんの頬が桜色に染まった。
みわ
「あの…良かったらこれからも…たまにお話しませんか?」
斉藤
「…2人きりの時でなら…」
みわ
「はい!」
私は嬉しくなって勢いよく、
布団に横になった。
(嬉しいなぁ〜屯所で普通に話せる友達が1人増えた!)
そんな1人で興奮している私を見つめながら斉藤さんも横になる。
斉藤
「…俺の事…終って呼んで良いから」
みわ
「え?ほんとですか?…うわ〜、嬉しいです!
じゃあ…お言葉に甘えて…
終も私のことみわって呼んでくださいね。」
私はうつ伏せから
終さんの方に向き直りそう言う。
斉藤
「わ、わかった。」
斉藤さんとの距離が縮まった気がして嬉しくて嬉しくてたまらない。
斉藤
「…そろそろ寝よう…明日も早いんだろ?」
みわ
「あ、いえ…わたし明日はお休みなんです。」
斉藤
「え?そっか…奇遇だね…俺も明日は非番…」
みわ
「そうなんですね!!じゃあ…何かします?」
斉藤
「!?///」
何かします?と言っただけなのに、
斉藤さんが急に慌てだした。