第11章 ギュッと縮む
お風呂を済ませ斉藤さんの部屋に入ると
みわ
「(´⊙ω⊙`)」
私は凄く驚いた。
何故なら斉藤さんがアフロヘアーのカツラを外し
あの朝に見たミディアムヘアーになっていたからだ。
(あれ?アフロがカツラってこと隠してないのかな?)
みわ
「……」
斉藤さんは先に布団に入り上半身を起こして
私が来るのを待っていたようだ。
みわ
「すみません遅くなって…」
斉藤
「…」
マスクも付けてない…
カツラも外している斉藤さんは本当に別人で…
というより本当の斉藤さんだけど…
見慣れていないせいか緊張してしまい
部屋に入ったまま立ち尽くしてしまった。
斉藤
「ほらおいで」
みわ
「!!(´⊙ω⊙`)!!」
(あれ!?今…喋った!!?)
斉藤さんは私用に空けていたくれたであろうスペースに手を置き
ここだぞと言わんばかりにポンポンしている。
(一緒の部屋で寝るっていうのは分かってたけど…
同じ布団で寝るとは思わなかった!!
それに、今…話したよね!!?話したよね!!?)
斉藤
「もしかしてまだ眠たくないのか?」
(たったいま眠たくなくなりました。)
みわ
「い、いいえ…し、失礼します……」
私は緊張しながや斉藤さんの横に入った。
斉藤
「…またそんな格好で風呂場から歩いて来たのか」
(え?)
今日の寝間着はお気に入りの薄桃色の長襦袢だ。
みわ
「駄目ですか?」
斉藤
「駄目…そんな薄い生地じゃ野郎どもが誘ってると勘違いする…
せめて部屋の外を歩く時は上に何か羽織らないと。」
みわ
「は、はい…」
(斉藤さんてこんなに饒舌に話せるんだ……)
私は信じられなくて斉藤さんをマジマジと見つめる
斉藤
「もしかして…話してる俺っておかしい?」