第56章 養子を迎える
秋になり庭の木の葉が色づき始めた頃…
カナタさんが家を訪れた。
斉藤
「話ってなに」
始を抱きながらカナタさんと向かい合ってお話をしている終さん。
(眼鏡と結った髪の終さん……素敵ッ……)←初めて見た みわ
子守りバージョンの終さんにキュンキュンしながら
カナタさんにお茶をだす。
カナタ
「ペンを養子として引き取って欲しい……」
斉藤
「ペンを?なんで」
私は2人から少し離れた場所で聞き耳をたてる
カナタ
「…邪魔になったんだ……」
斉藤
「邪魔?」
カナタ
「…ペンがいると俺は幸せになれない!!頼む!終!!ペンを養子として引き取ってくれ!」
斉藤
「………」
終さんは何も言わず始めの頭を撫でる
カナタさんの直面している問題は私は前に本人から聞いている
けど終さんはきっと知らない…
カナタ
「頼む…お前以外にペンを預けられる奴がいないんだよ」
カナタさんは深く頭を下げる。