第53章 アンタが欲しい!PART2
妙
「銀さん、そちらの方は?」
坂田さんの横に座った女が俺の事を坂田さんに聞く
坂田
「斉藤さん。」
(気まずい……)
?
「こ、こんばんは…」
そんな俺に指名した女が挨拶してきた。
女を間近で見れば見る程…
化粧をして髪を結いあげている妖艶なみわにしか見えない。
頬を赤らめていて…うかつにも可愛いと思ってしまった。
斉藤
「今晩は。」
胸がドキドキする。
横にいる坂田さんを見ると指名した女と
楽しそうに話しをしながら酒を飲んでいる…
?
「あの…わたし……///」
斉藤
「ん?」
他の客の声で女のか細い声がよく聞こえないから、
片方だけ耳にかかっている髪の毛を耳にかけ、
出来るだけ近くに耳を寄せて話を聞く体制をとる。
?
「(#˙-˙#)あの…あの…わたしの名前は……」
斉藤
「うん」
?
「ななみって言います…ご指名…ありがとうございます…//」
斉藤
「ななみさん…こちらこそありがとう」
(これならなんて言ってるか聞こえる…)
ななみ
「あの…お酒はロックで良いですか……?」
斉藤
「いいよ、君のオススメならなんでも」
ななみ
「(#° °#)」
こんなやりとりをしていると、
坂田さんに耳打ちされた。
坂田
「ちょっ!斉藤さん何しに来たのか覚えてんの?
甘える練習しなくちゃ!!甘えさせてどうすんの!!」
斉藤
「わ、分かりました…」