第48章 出産
みわ
「い、い、痛い……」
産院に着く頃には私の陣痛は痛みを増していた。
斉藤
「大丈夫大丈夫…頑張って…」
片手で私の手を握り、
もう一方の手で腰を摩ってくれる終さん。
間隔が狭まってくる陣痛に私はクタクタ……
みわ
「痛いよ…終さん……」
陣痛がおさまると終さんに甘える…
陣痛が始まると苦しむ…を繰り返している。
(いつまで続くんだろう…わたし産めるのかな……
コーラ飲みたいな…)
斉藤
「さっき先生が言ってたけど、
このままいくと朝方には産まれるんじゃないかって…
ゴールが見えると頑張れる気がしない?」
病室の掛け時計を見る
AM3:00
みわ
「そうだね…ッ……頑張れそう……」