第45章 臨月の夜に
臨月に入った今は夏真っ盛り…
妊婦には辛い季節だ。
みわ
「終さん……アイスもう一個食べて良いですか?」
夕食を済ませても暑さと異常な食欲で
1日1本までと決めたアイスを欲しがる私。
斉藤
「ダメ。」
みわ
「……でも暑いしお腹空いちゃって……」
斉藤
「決めたでしょ?子供の為にも甘い物は控えようって」
みわ
「…でも…食べたいんです…アイス……」
私は優しくない終さんにイライラしちゃって、
思わず涙が頬を伝う
斉藤
「泣いたってダメ」
冷蔵庫の前でこのやりとりを10分は繰り返している。
みわ
「もうッ、いいですっ!!終さんのケチッ!!」
私はそう言うと、
26℃設定で快適な温度の寝室へ逃げ込んだ。