第39章 月日は流れて流れ…
そして次に向かったのは…庭で素振りをしている山崎のところ。
みわ
「山崎さん!お疲れさまです。」
山崎
「フンッ!フンッ………佐藤さん」
素振りの手を止め私の元に走り寄ってきてくれた。
みわ
「山崎さん…これ、ありがとうございました。」
ケータイと女中ノートを手渡す
山崎
「あの…あのさ…」
みわ
「?」
山崎
「…その……約束守れなくてごめん……
佐藤さんの自分の口から言いたかったっていう気持ち
踏みにじっちゃってさ……」
(山崎さん気にしてる…)
みわ
「いえ、私、安定期までって自分でも決めていたので…
もういいです気にしないで下さい…
それにそれが山崎さんのお仕事なんですから。」
山崎
「(´・_・`)」
みわ
「山崎さんの下で働けてよかったです…」
出逢った日の事が鮮明に思い出され泣けてくる
山崎
「…佐藤さん…が初めてだったかな…
俺の下で一生懸命働いてくれたの…凄く助かったよ、ありがとう。」
そう言うと山崎さんは私に右手を出してきた。
みわ
「…ふふっ//照れちゃいますっ。」
山崎
「忘れないから佐藤さんのこと。」
山崎さんの手は温かくて湿っていた(^^;)
山崎
「その…お腹触ってみていいかな?」
みわ
「え?お腹ですか??
どうぞ、どうぞ〜」
山崎さんは恐る恐る私のお腹を撫でる
山崎
「元気に産まれてきなよ〜」
(山崎さんのこんな姿って貴重かも…)
みわ
「山崎さん…私…今夜の仕事が終わったら出て行きますので…
土方さんに宜しくお伝えください。」
山崎
「え!?
今夜!!?ちょっ、ちょっと待ってよ!!
副長は何も直ぐに出て行けなんて…
数日は居ても構わないんだよ?
それに行くあてはあるの??
て言うか…斉藤隊長は知ってるの!?」