第6章 喋らない隊長
みわ
「ッ…くしゅん……」
自分のクシャミで目を覚ました。
みわ
「ん……ここは……?」
見慣れない天井…
(あ…そっか……わたし………)
拷問から救い出された後、
救護室に運んできてもらって……
みわ
「寝ちゃった…んだ……」
(…誰か布団に寝かせてくれたのね……)
目が完全に覚めたので
上半身を起こす。
みわ
「!(´⊙ω⊙`)!」
薄暗い部屋の隅に誰か座って居るのに気付く
オレンジ色のアフロと緋色の瞳がハッキリ見えた
みわ
「…斉藤隊長さんですか?」
斉藤さんに声をかけると
立ち上がり手に何かを持ちながら私の側に来てくれた。
みわ
「?」
すると手に持っていた中の1つ桜模様が可愛い羽織を渡してきた…
みわ
「えと……」
羽織を受け取ったが何故渡されたのかわ分からず戸惑っていると、
今度は白い紙を渡された。
紙【君の今の格好は目のやりどころに困るから、良かったらこれ着てください。】
と書かれていた。
(目のやりどころ…?)
私は自分の上半身に視線を落とす
胸が見えそうなほどにはだけている。
みわ
「(#´⊙ω⊙`#)」
斉藤さんは斜め下に視線を落としている
みわ
「す!すみません!お借りしますっ!!」
私は急いで羽織を纏う
纏ったのを見計らってまた1枚私に紙を渡してきた。
私はそれを受けとる。
紙【君には辛い想いをさせてしまったから…その羽織りはお詫びです…貰って下さい。】
みわ
「斉藤隊長は私を助けてくれたのに何でお詫びなんて…?」
私はビックリして斉藤さんを見る。
(斉藤さんの目の色……
吸い込まれそうなくらい綺麗……)
そしてまた1枚紙を渡された