第39章 月日は流れて流れ…
あれから2ヶ月が過ぎ…
女中の着物の上からでもお腹の膨らみが分かるようになってきていた。
"pipipipi"
廊下掃除をしていると山崎さんから電話がかかってきた。
みわ
「もしもし?」
山崎TEL
「佐藤さん、悪いんだけど今から副長の部屋に来れる?」
みわ
「はい」
私は掃除の手を一旦休めて土方さんのお部屋へ向かった。
"トントン"
みわ
「佐藤です。」
〈入れ。
戸を開け中へ入ると…
山崎さんと秋枝さん土方さんがいた。
土方
「ほらそこの座布団に座れ」
土方さんの前に置かれた座布団に座れと指示をされる。
みわ
「はい」
私は素直に座布団に座る
土方
「お前…その腹なんだ」
みわ
「(´⊙ω⊙`)」
(バレた!!!)
みわ
「…太ってしまって」
土方
「…山崎!!例のアレを……」
(山崎さん?……もしかして山崎さんと秋枝さんが土方さんに!?)
山崎
「はい…こちらです…」
山崎さんは私の部屋に置いておいた、
ひよたまとエコー写真と母子手帳を土方さんの前に並べた。
(やっぱり……)
土方
「別に妊娠が悪いなんて言うつもりはねーよ。
ただ佐藤と腹のガキが心配でな…」
みわ
「…出て行けと言う事ですよね……?」
土方
「………今すぐじゃなくて良いんだ……隊士達に気付かれないうちに…」
みわ
「分かりました。」
(遅かれ早かれ出て行くって決めてたんだから…)
私は床に置かれた全ての物を集めて胸に抱く
みわ
「それでは……」
使えなくなったと分かった途端…
出て行けと言われて私の心は酷い有様だ。