第38章 初対面
私も2人に続いて玄関に入ろうとした瞬間、
お姉さんに戸を閉められてしまった。
(え!?えーーッ!??き、嫌われてる!!?)
私が居ない事に気付いて直ぐに終さんが来てくれると
淡い期待を抱いて思外で待っているけれど……
なかなか迎えに来てくれない。
(自分で戸を開けて入った方が良いのかなぁ…)
迷っていると…
背後から誰かに声をかけられた。
「うちになんか用かい?」
振り向くと、
頭髪の色は違うけどアフロヘアーをした終さんによく似た男性が
迷惑そうな顔をして立っていた。
みわ
「す、すみません…」
私は戸の前から退いた。
(はぁ…もう気持ちも悪いし意地悪されるし帰りたい…)
「もしかして新聞屋の勧誘?うちそういうのお断りだから!」
(一応…お洒落してきたのに新聞屋に見えますか!?
営業マンに見えますか!?)
みわ
「……すみません…帰ります……」
私はもうなんか疲れたし寒いし気持ち悪いから、
帰る事にした。