第31章 血飛沫
伊東派隊士
「伊東さんのお茶がぬるいぞ!入れなおせ!!」
みわ
「すみません…いま入れなおします!!」
私は屯所内を走り回っている。
土方派隊士
「佐藤さん大丈夫?まだまだやる事あるんだろ?」
みわ
「はい…」
土方派隊士
「それなら俺がお茶出しておくから、他の仕事していいよ。」
みわ
「ありがとうございます!!助かります!」
土方さん派の隊士さん達が居るからなんとか
仕事をこなせている……
近藤さんから預かった書状を松平さまの所へ持って行く為に
詰所の玄関で草履をはいていると…
伊東派隊士
「佐藤さん!!ちょっと待って!」
隊士さんに呼び止められた。
みわ
「はいなんでしょう?」
隊士さんは私の耳元で小さな声で話す
隊士
「俺が代わりに書状を渡しに行きます…
今のこの状況での書状送りは危険です。」
(え?危険なの?この書状って凄く大切なものなの?)
胸元から書状を取り出す
隊長
「さあ、俺に……」
(危ないなら頼んだ方がよいかな…)
みわ
「それじゃ……」