第5章 罪はないけど罰
夕方…
瀬戸
「とうとう楽しい楽しい拷問の時間がやってきたぜ?」
牢屋に数人の強面の隊士さんが続々と入ってきた。
私の身体はもう寒くて震えているのか、
怖くて震えているのかよく分からなくなっている。
瀬戸
「お前…ヒソヒソ……
本当の事言えば何もそこまで震えなくて済むのに馬鹿だな。
ほら本当の事言えよ馬鹿!」
瀬戸さんの態度が明らかに変わった。
さっきまで私を散々馬鹿にしていたくせに…
他の隊士さんに聞こえないように助言をしてくる。
みわ
「でも私は怪しい者なんかじゃないですし……」
瀬戸
「はぁ……」
隊士
「瀬戸さん!拷問室の準備が出来ました!」
みわ
「((((;゚Д゚)))))))」
瀬戸
「あ〜あ、ほんとお前救えねぇ馬鹿だわ……
……仕方ねえ…喋れなくなる前に名前くらい聞いてやるから早く言いな。」
瀬戸さんは私の入っている牢の扉の鍵を開けながら名前を聞いてきた。
みわ
「…佐藤みわです……」
隊士
「瀬戸さん!!囚人の身体に縄を…」
瀬戸さんは麻の縄を隊士から受け取ると私に迫ってきた。
みわ
「来ないで…」
切羽詰まって長襦袢の薄さが恥ずかしくて胸などを隠していた腕を振り
思いきり抵抗する。
みわ
「ッ!!?」
そんな抵抗も虚しく…
"ペシッ"
みわ
「(´⊙ω⊙`)」
瀬戸さんが私の頬を平手打ちした。