第29章 お使いデート 後半
「いらっしゃいませ…お茶もご一緒にどうぞ。」
店の奥からお団子とお茶を持った女性が出てきた。
私達は適当に空いている椅子に座りお茶と団子を受け取る。
みわ
「ありがとうございます」
斉藤
「どうも」
渡された団子を見ると、
みたらし餡が艶やかで美味しそうだ。
みわ
「いただきます!」
斉藤
「いただきます」
"パクッ"
(す、凄く美味しい!!!)
横で食べてる終さんを見る…
凄く幸せそうな顔をしている。
(ふふっ…終さんてこんな表情もするのね……)
「あんた達は…夫婦かい??」
亭主さんが唐突に聞いてきた。
みわ
「(#´⊙口⊙`#)」
斉藤
「!!」
「あれ?違うのかい??あ…もしかして恋人とか??」
みわ
「いぇ…どちらでも……」
私は亭主さんに正直に言う。
「じゃあ…友人とか?」
私は頷く
「そうかい!そうかい!…それなら…ちょいと兄ちゃんよ、
ウチの看板娘もらってくれないかい?
良いケツしてるよ?丈夫な子産めるよ??」
斉藤
「(´・口・;)」
さっきまでハキハキ受け答え出来ていたのに、
今回はなかなか答えない…
(もしかして…終さん……)
私は少し寂しい気持ちになっていると…
斉藤
「心に決めた人が居るので…すみません」
と言った。
(……ひとまず良かった……)
「心に決めた人?…そうかい…それなら仕方がないねぇ〜」
それから亭主さんや亭主さんの娘さんと世間話を楽しんで…
その帰り際…私は決めた。
みわ
「終さん、お茶菓子ここのお団子にしませんか?」
斉藤
「うん良いと思うよ」
終さんも認めてくれたので、
お茶菓子用のお団子を購入。
「まいど!」