第4章 牢獄の番人
あっという間に何十人もの隊士さん達に囲まれてしまった。
(数時間前に戻れるなら戻りたいよ…オジさん助けて!!)
そこに副長さんとはまた若干違うけれど、
他の隊士さんとは違う隊服をきたアフロヘアーの人が
隊士さん達を掻き分けながら私の元にやってきた。
みわ
「あの……私は…」
何故ここに居るのか話そうとすると、
"バッ"
手首を強く掴み引っ張られた
みわ
「痛ツ…」
鈍い痛みに声が出てしまう。
アフロ
「………」
アフロヘアーの人は痛がる私を心配する様子も
気にする様子もなく、
どんどん歩く。
その後をゾロゾロと隊士さん達が着いてくる。
隊士C
「もしこいつが仮にもくノ一だとしたら、
こんな動き難そうな格好でわざわざ侵入するか?」
隊士D
「それが狙いなんだよ…
可愛い姿をして俺達を誘惑して
何か情報を聞き出そうとしてたに違いないぜ。」
(挨拶しようとしただけ…)
後ろからゾロゾロ着いてくる隊士さん達は勝手な憶測を、
ベラベラ話している。
ただ、
私の手首を掴んでいるアフロヘアーの人だけは無言で私を何処かへ引っ張っていくだけだ。