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真選組三番隊隊長斉藤終と女中のラブストーリー

第20章 私の変化





厠掃除……それは私にとってはまるで拷問。


何故なら…


どこ見てしてるの?ちょっとみせて?!


って言いたくなるほど小便器が汚れていたり…


大に至っては…


わざとドアの鍵を壊して使えないようにしてやろうかと


思うくらい汚い時があった。





隈無清蔵
「佐藤さん、私も厠掃除お手伝いしますよ。」




みわ
「先輩!!ありがとうございます!!」




私が尊敬する隊士さんの1人、隈無清蔵さんだ。

私は彼を先輩と呼び慕っている。





隈無清蔵
「いや、お礼を言われるほどの事ではないですよ。

己れが汚した厠を己が掃除する事は当たり前です。

しかし…佐藤さんが来てから以前より隊士達の厠の

使い方が綺麗になってきたように思います。

佐藤さんは…言うなれば…厠の女神ではないでしょうか。」







みわ
「え!?私が厠の女神??」







(……え〜……厠の女神……)







隈無清蔵
「さあ!やりましょう!!」







みわ
「は、はい!!」







垂らしたままの髪の毛を頭の上に纏めて、

ゴム手袋とマスクとビニールエプロンを装備してとりかかる。







みわ
「先輩!私は大の方をやります!」






隈無清蔵
「お願いしますね。」





個室に入りトイレ掃除を始める。




まずはドアの取っ手やトイレットペーパーのホルダーなど




比較的に汚れていない部分を吹き上げてから、




便器をブラシで擦っていく。







隈無清蔵
「佐藤さん、

こうして毎日厠の掃除をしていて何か気づく事はありませんか?」







みわ
「気づくこと??」






手を止めずに先輩と話をする。







隈無清蔵
「隊内が荒れていたり…事件が起きたりすると…

汚れ具合が凄くなるんですよ。

厠で真選組の健康状態が分かるなんて凄いと思いませんか?

たかが厠掃除…されど厠掃除…」







みわ
「(´⊙ω⊙`)」





(厠が真選組のバロメーターか…

ここで働く人は必ず使うもんね……

さすが!先輩!!)





私は先輩を羨望の眼差しで見る。




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