第15章 言えない口
瀬戸
「ひでぇーな。流石にやり過ぎだな。」
そう言うと瀬戸さんは私を抱きしめてくれた
みわ
「ッ…///」
斉藤さんがしてくれなかったことを
瀬戸さんは簡単に私にしてくれた。
瀬戸
「腕…痛かっただろ……」
痣が出来てしまった腕を瀬戸さんは撫でてくれる。
(こんなに優しい人だったなんて…知らなかった……)
瀬戸
「女が悲しむ姿は…見てると流石に辛えな……」
みわ
「…….」
"トントントン"
みわ
「(´⊙ω⊙`)」
瀬戸
「!!」
そんな私達がいる牢屋のドアを誰かがノックした。
瀬戸
「誰だろう…」
瀬戸さんは鍵を開けドアを開けた。
そこには……斉藤さんが立っていた。
斉藤
ノート「迎えにきた」
瀬戸
「…佐藤をですか?」
斉藤
ノート【そうだ話がある】
瀬戸
「話ってまさか…沖田隊長は悪くない佐藤を試してるだけ…
とでも言うつもりですか?
もしそうなら仲間として隊長に佐藤は渡せない…」
斉藤
「!」
瀬戸
「審議の時に俺たちを守ってくれたみたいに…
出来る限り佐藤を守ってやりたいんです俺は…」
瀬戸さんはそう言うと、
私の前に立ち庇ってくれている。
斉藤
「……」
ノート【瀬戸が心配しているような事は言わない】
斉藤さんが真っ直ぐな目をして
私を見てくる
瀬戸
「……佐藤」
#NEME1#
「…分かりました行きます……瀬戸さん…お騒がせして本当にすみませんでした……」
私は瀬戸さんに頭を下げる。
瀬戸
「気にすんなって!また着るもんなくなったらいつでも長襦袢の貸し出ししてやるから来いよ。」
みわ
「ふふっ…」
瀬戸さんにもう一度頭を下げ、
斉藤さんと牢屋を出た。