第3章 勉強
「よ、よろしくお願いしまーす」
「へいへっい〜!!!あ、あれ?君ってもしかしてれんっちの彼女?」
「えっ!?…………なんで?」
私がびっくりしていると蓮が私の肩に手をおいた。
「俺がお前の顔写真見せた。心配すんな、こいつチャラいけど意外といいやつだ」
意外と…………………ねぇ。
「いっ、意外とってなんだよ!!俺はめちゃくちゃいいやつだ!」
「野次山さん。そこまでにしてください。みなさんの自己紹介がまだですよ」
あっ、そうだった。自己紹介だ!!
「ちぇっ。はいはーい」
「私は一応ですけど蓮の彼女の山蕗ゆりは、高校2年生です。」
私がそう紹介すると野次山くんが私にウィンクをした。意味はわからなかったけど私は軽くお辞儀をした。
「あ、私は神崎岬です。ゆりはと同じ高校2年生です。一応ゆりはの親友と幼馴染でもあります。それと変なこと言いますけど私の『こうざき』の『こう』は神様の神って書きます。でも一応それで『かんざき』ではなく『こうざき』と読みます。」
いやいや、岬。完全に意味不なこと言い過ぎてるでしょ。
すると岬が小さく雄ちゃんに「雄ちゃんの番だよ」と言った。
「あ、えっと。俺は二人と同じ高校2年生で名前は古見谷雄大って言います。岬とゆりはの幼馴染です。」
雄ちゃんがそう言い終わると野次山くんが雄ちゃんの肩に思いっきり抱きついた。
「おうおう!いい男だなー!おめぇ、れんっちよりもてんじゃねーか?」
野次山くんの後に私は言った。
「いえ、雄ちゃんはモテません。それから蓮は全然モテてないですよ。逆です。めちゃ嫌われてます」
「おまっ、真顔でそんなこと言うんじゃねーよ」
蓮は私を睨んだ。