第9章 オメデトウ【澤村大地(?)】
澤村side
「綺麗だ.....」
その言葉しか出なかった。
白いウェディングドレスに身を包んだ彼女、夢香....
高校でマネージャーだったときの雰囲気はなく、大人っぽい綺麗な女性になっている。
おれ達が付き合ってからもう何年もたった。
そして明日、ついに一生を共にするパートナーとなる。
「ど、どうかな?////」
はずかしそうに聞く。
明日がもう本番。
勿論、衣装合わせは何回もした
でも、何度見ても声が漏れるほど綺麗なのだ。
「あぁ。大丈夫だ。」
そう一言言うとニコッと笑う君。
遠回りもした、失うものだって沢山あった。
それでも、この日を楽しみに待ちわびて来た
思い出すのはいつも目指してたあのオレンジコート
当たり前のようだった練習の日々、高校生活の日々が恋しい
ずっと側にあったもの、それが君の笑顔だった
俺は、きっとその笑顔に引かれたんだ
そして、これからも守り続ける
色々大変だと思うけど、これからもよろしくな?
いつも笑っていて欲しい
_______そして、俺の側にいてくれ
「ありがとう..」
おれは無意識の呟いた。どうしてなのかは分からない
でも、いま言った方がいいと思った
「?」
不思議そうにこちらを見つめる夢香
これからも2人で歩んでいこう