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五色の瞳~第1幕~「赤ずきん」
第2章 紅は茶となり黒となる
狼の息はまだある。
だが、湖に沈めても生きていたのだから
念には念を・・・。
ピチャッ ピチャッ ピチャッ
私は何度も何度も狼の胸をえぐるように
刃を突き立てて、内臓が出るくらい
何回も何回も心臓をさし続けた。
「も、もう大丈夫・・よね?」
何回も刺して血が飛び私の頭巾は元々の色が
十分の三ほどしか残っていなかった。
「狼さん悪く思わないでね。」
これもあなたの・・・運命だから。
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